文学ファイター

あなたは霊ですか?を英語にするとアーユーレイ?

幽霊研究レポート

皆さんご存知の通り、私は幽霊研究会の会員です。今回は悪霊についての私の説を話したい。

皆さんにちょっと、漫画やアニメ、映画やドラマに出てくる、マジで怖い系の悪霊について思い出して欲しい。彼らは皆、めっちゃ怖いことを言っている。「私の目玉をどこにやったの?」とか「後ろにいるよ」とか「みーつけた」とか。

でも、ちょっと冷静に考えて欲しい。悪霊が、何も考えずに自然とつぶやいた言葉が、人間にとってたまたま怖い言葉だったっていうのは考えにくい。だって皆、日常生活で「私の目玉をどこにやったの?」とか「後ろにいるよ」とか「みーつけた」というセリフを喋ったことがあるだろうか?いや、無い。

つまり、彼らは明確に人間を怖がらせようとしてこれらの言葉を喋ってる。この時の彼らの気持ちを考えてみよう。「どうだ!私、怖いだろう!」「どうだ!びびっただろう!」「私は怖いんだぞー!」「私は強いんだぞー!」「私がその気になれば、お前なんて一瞬で呪い殺せるんだぞー!」である。おわかりだろうか?彼らは粋(いき)がっている。つまり、わかりやすく言えば、中学生デビューをして、初めて髪を茶髪に染め、初めて耳にピアスをあけ、「俺はすごいんだ!俺は強いんだ!俺は最強なんだ!」という心持ちを持っているのと同じである。

というわけで、皆さんに人生で一番こわかったホラーの悪霊を思い出して欲しい。めっちゃ怖いことを喋ってると思う。そう、彼の気持ちは中学生デビューをした子と同じである。調子に乗っているのである。つまりおそらく、悪霊になりたてなのだ。悪霊デビューだ。つまり、彼は悪霊初心者である。悪霊素人である。悪霊の中の最下層、わかりやすく言えば、ザコである。

逆に言えば、経験を重ねて、真にレベルの高い悪霊になったとしたら、もうイキっていない……、つまり、わざわざ怖いことを人間に対してつぶやかないのだ。なぜなら、もはや存在そのものが人間にとって恐怖なのだから。

つまり、あなたの目の前に「私の目玉をどこにやった!」って叫んでいる悪霊と、「私、牛乳飲むとお腹壊すタイプなんだよね」ってつぶやいている悪霊がいたとしたら、「私、牛乳飲むとお腹壊すタイプなんだよね」ってつぶやいている悪霊の方が、レベルの高い悪霊である。だって、もはや経験を重ねてイキっていないから。存在そのものが悪だから。

もちろんこの牛乳の話は、単なる例の一つだけど、素人の皆さんにはとてもわかり易い例だと思う。だから、この説を「牛乳飲むとお腹壊す悪霊はレベルが高い説」と命名して、今度の学会に発表しようと思うのですが、誰か反対意見のある人はいますか?

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