文学ファイター

お父さんがどこかの夫婦の子供で、お母さんがどこかの夫婦の子供という考えに及ばなかったからね。

幼児の頃の思い出

お父さんという存在と、お母さんという存在と、おじいちゃんという存在と、おばあちゃんという存在は、ある日突然この世に誕生したと思っていた。

彼らに子供時代があるなんて想像も出来なかった。彼らは生まれながらに大人であり、老人であると思っていた――。

「僕にはお父さんがいる。お母さんがいる。そしてなぜかおじいちゃんという存在が二人いておばあちゃんという存在が二人いるぞ!?

お父さんとお母さんがそれぞれ一人ずつなんだから、おじいちゃんとおばあちゃんも一人ずつのはずだ。なぜ僕には二人のおじいちゃんと二人のおばあちゃんがいるんだ……」

と悩んだ結果、きっと自分は複雑な家庭の子なのだという結論に至り、友達にはおじいちゃんとおばあちゃんが二人いることを隠していました。

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