文学ファイター

下を見ろ。貴様はさっき、犬のフンを踏んだ。

下を見ろ

ひやっはー!!競争社会を生き抜いている皆、元気かなー!?富めるものはますます富み、貧するものはますます貧する!階級社会になりつつある今、置いてかれてないかなー!?

おーっと!!競争に敗れて階級の下の方にいる君!!元気だせよ!!上を見ると限りが無いけど、下に視線を移してご覧!ほーら!!君よりももっと負け組がうじゃうじゃいるよ!!うひょひょひょひょ!!

――とかいう話をするつもりは全くなく、私のごくごくプライベートな話。

あれは、私が小学二年生くらいの頃の話です。皆さんもご存知の通り、私はほとんど友達がいませんでした。

ほら、よくクラスで少数の同じ子としか遊ばない、っていう子がいるじゃないですか。そいつが私です。

私が良く遊んでいた友達は一人でした。よって、その子が休むともう私は遊ぶ人がいません。

というわけで、ある日その子が風邪か何かで学校を休んだんですね。

いやー、困りましたね。遊び相手がいない。教室で一人で黙って席に座っているのも嫌だったので、とりあえず校庭に出ましたね。

で、しばらく悩んで、何して遊ぶか決めました。

「そうだ。貝を拾って集めよう」と。

貝って言っても、海にあるような大きな貝じゃないです。多分、今は陸地だけど、昔は海だったとかそんなことだと思うんですけど、砂粒の中に極まれに小さな貝があるんです。ほんとに大きさは砂粒と同じ。しかも、数もそんなに多くなくて、十分間くらい探してようやく一つ見つけられる否か、くらいしかないんですけどね。

多分、海に面している都道府県に学校があった方は皆、校庭に砂粒くらいの大きさの貝殻あると思うんですけどね。

で、まぁとりあえず探して二、三個見つけましてね。

ただ、本当に大きさが砂粒だったんですよね。その頃私はバカだったので「ポケットに入れたら無くす!」となぜか思いまして、とりあえず集めた砂粒を校庭の花壇の縁の上に置いておいたんですね。

で、5、6個集めたときですかね。ふと、貝殻を集めていた花壇の方を見ると女の子が二人、私の集めた貝殻に気づいたようで何やらごにゃごにゃ話していたんでね。私はとっさに身を隠して草葉の陰から様子を見ていました。

女の子達は何やらごにゃごにゃ話した結果、なんらかの結論を出したのでしょうね。せっかく私が集めた貝殻を持って、どこかへ行ってしまいました。

まあね。女の子だもんね。小さな貝殻が集まって置かれてたらテンション上がって持っていっちゃうよね、とは思うものの、心がモヤモヤしました。

また別の日!!

その日も友達が休んだので、私は校庭に出ました。

以前、貝殻を拾って失敗したので、今日はクギやネジを拾って集めよう、と思いました。

私の学校は、今まであった旧校舎と別に新校舎ができたばっかりで、たぶん新校舎を作ったときの部品でしょうね。クギやらネジやらが結構そこら辺に落ちていました。

というわけで、クギやらネジやらを拾っては花壇の縁の所にコレクションを置いておきました所、突然「コラ!」と後ろから声が聞こえ、振り返って見ると女性の先生が私を見ていました。

「そんなもの、どこから取ってきたの!?」と怒り口調で言われましたので、私はビクビクしながら「拾った」と答えました。「どこで!?」と詰め寄られたので、私は「そこら辺――」と素直に答えました。「そこら辺、ってどこ!?」とさらに突っ込まれましたので、私は手でクギやネジを拾った範囲を指し示しました。

すると、女教師は微妙な顔つきになり「今度からこういうものを拾ったら先生に言うように」と言って、せっかく私が集めたクギ/ネジコレクションを持ってどこかへ行ってしまいました。

まあね。子供がクギやネジを拾うのは、ケガしそうで危ないからね。怒るのは分かるけど、そこら辺に落ちてるんだよね。と、心がモヤモヤしました。

また別の日!!

これは、学校ではなく親の買い物に付き合ったときの話。親が「ここで待ってて」と言ったのが、たまたまパチンコ屋の近くだったので、私はパチンコ屋の駐車場へ侵入しました。

まわりを見ると、パチンコ玉が結構落ちていたので、テンションが上がった私はパチンコ玉を拾って集め始めました。私の頭の中にあったのはYの字の形の木の棒にゴムをつけて、パチンコ玉をゴムの反動で飛ばす、あのおもちゃです。そんなおもちゃは持っていませんでしたが、まぁ、子供ながらに「家にアレがあればよかったのに」と思いながらパチンコ玉を集めていました。

ワクワクしながら集めていると、パチンコの店から出てきたおじさんが私の様子を見て「コラ!」と言いました。

なんだろう、と思っておじさんの方を見ると、おじさんは言いました。「どこから盗んだ?」。盗んでません。というか、パチンコ玉を盗む意味が分かりません。私が「拾った」と言うと、おじさんは「どこで?」と言いましたので、私は「そこら辺」と素直に答えました。

すると、おじさんは、私がせっかく集めたパチンコ玉を没収した上に、「もっと集めろ」と言いました。

子供ながらに「店員さんかな?落ちてたパチンコを拾わないといけない仕事の人なのかもしれないけど、なんで僕が拾わないといけないんだ?」と思いながら、集めようとすると、ちょうど母親が買い物から戻ってきて、おじさんは「もういい!」と言って、私のパチンコ玉を持って店の中へ消えていきました。せっかく集めたのに……、と心がモヤモヤしました。

大人になって、パチンコ玉がお金に直結するアイテムだという知識を経て、私はパチンコをする人が嫌いになりました。

いやいや、だって、まだ小学校低学年の子に向かって最初に泥棒疑惑をかけたうえに、子供のパチンコ玉を没収して自分のものにし、さらにはその子供にもっとパチンコ玉を集めさせようとするとか、あのクソジジイ、人間のクズじゃん!死ね!!

で、私がこの話で何を言いたかったかというと、幸福も死も金も全部足元に転がってるのに、なんでお前ら気づかないの?死ね!!という話です。

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