文学ファイター

濁った大人はクソ喰らえ。

最近の子供はゲームやアニメの影響で死んだ人間が生き返ると思ってるらしいぜ!ハハハ!!……私も生き返ると思っています。

ゲームやアニメの子供に対しての悪影響を象徴する質問として「あなたは死んだ人間が生き返ることがあると思いますか?」というのがある。

ゲームやアニメでは「復活の木の実」とか「奇跡のキス」とかで人間がたびたび生き返る。現実と空想の区別がつかない子供はこう答えてしまうのだ。「はい。生き返る場合があります」

この答えを聞いて、大人たちは鬼の首を取ったように言うのだ。「ほら見ろ!子供たちはゲームやアニメの影響で現実と空想の区別がつかなくなっている!!」(「ゆとり教育の弊害だ!」というのも聞くよね)。

でも、私も死んだ人間は生き返る場合があると思っている。

私の死の定義は「心臓が止まった」である。

でもって、心臓が止まった直後の人間に、医者(もしくは医療に知識のある人間)が電気ショックやら心臓マッサージやらで心臓の動きを復活させ、生き返らせる場合があるじゃないか。ほれ見ろ。生き返ってる。

「いや、違う。この質問は死んでしばらく経った場合のことを想定しているのだ」とか言うのであれば、問題文にそのことを明記すべきだから、この問題文が悪い、と言うことになる。

「いや、違う。この問題文では『心臓が止まった』を死とは定義していないのだ」とか言われても、何を死と定義するかは人それぞれだし、「心臓が止まる」=「死」というのは、結構メジャーな認識だと思う。

それでもこの文章を見ている人の中には「人が生き返ることはない」と何かしら自分なりの理由があって私に反論したい人もいるだろう。オッケー。「死んだ人間が蘇って再び生きることはない」と。そう言いたいわけだ。「蘇生することはない」と。

はい、じゃあどこの検索サイトでもいいから、検索キーワードに『蘇生術』と入力して検索してみよう。

私が試した所、蘇生術として『心臓マッサージ』の解説をしているサイトがいくつか見つかりました。

つまりだ。一般的な考えとして『心臓止まる』=『死』。『心臓を動かす』=『蘇生』というのがあるわけだ。あなたが私に対してどんな反論をしたいか知らないけども。

実は、私が小さい頃この質問をされてアニメとかゲームとか考えずに、普通に「電気ショックとか心臓マッサージとかで生き返るよなー」と思って「生き返る」と答えていた。

そして、きっと今もどこかの学校でこんな質問が出たときに、アニメとかゲームとか関係なく「電気ショックとか心臓マッサージとかで生き返るよなー」と思って「生き返る」と答える子供が、それはきっと山の様にいるのだ。

そうなのだ。これは「アニメとかゲーム」というもので目が曇ってしまった子供が「生き返る」と答えているのではなく、ありのままを捉えることが出来る純粋な子供が「生き返る」と答えているのだ。

逆にこの質問は「アニメやゲームは子供たちに悪影響を与えるに違いない」と目が曇った大人たちの愚かな姿を露呈させている。自分たちが間違えているのに、ありのままを捉えた子供たちを間違いとし、濁った前提条件を持った自分たちを正としているのだ。

そして、純粋だった子供たちは、大きくなるにつれ「あー。これはアニメやゲームが悪影響を与えているかどうかの質問なのか」という前提を理解し、真実とは違う「生き返らない」という答えを出さざるをえなくなる。ここら辺から、子供たちはありのままを捉えられなくなる。

そんな子供たちが大人になった時には、一番最初に「心臓マッサージが……」などと自分なりに考えた時のことを忘れ、『世間』とか『一般常識』とかいう濁った頭で「生き返らないに決まっているじゃないか」と思い込み、子供たちの世代に「あなたは死んだ人間が生き返ることがあると思いますか?」と質問をし、『アニメやゲームの悪影響を調べる』とかいう馬鹿げた前提条件を知らない純粋な子供たちは、ピュアな考えから「生き返る」という答えをだし、大人に「生き返らないに決まってるじゃないか!ハハハ!!」と言われ、再び濁った大人を誕生させる……と。

つまり、この問題は大人たちが「私たちはバカです!ありのままの姿を捉えられません!」と発表し、子供たちに「そんなバカな私たちに合わせなさい!」と強制させている。純粋だった子供が、いつの間にか濁った考えを持った大人になってしまうという過程・現象を、たった一つの質問文に凝縮させた、秀逸な作品。

なので、もしこの質問で「生き返る」と答えて、大人にバカにされたりバツにされたら、アニメ映画の傑作「もののけ姫」のあのセリフを言ってやれ。

「曇り無き眼で見定め――決める!!」

わお。バカな大人よりも、アニメの方がキチンとしたことを主張してるじゃないか!

でも、きっとバカな大人たちは思うんだ。「あー。もののけ姫も確か主人公がシシ神に生き返させられたな」と。

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