文学ファイター

なんか私、家族以外の人とのコミュニケーションにことごとく失敗してる気がする。人間は難しい。

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時間について

今日は時間についての話をしよう。

皆さんは毎日「明日も今日と同じような日を送るための努力」をしている。そして、その結果として「今日も無事に、昨日と同じような日になっている」と思う。つまり皆さんには努力する能力があり、そして実際に努力の結果も出ているのだ。

ということは、皆さんの「明日も今日と同じような日を送るための努力」の何割かを「もっと楽に生きるための努力」に振り向けることが出来れば、皆さんの人生はより良くなるのではないだろうか。

でも、皆さんは本当に自分の人生を自分でコントロールする能力があるのだろうか?自分の人生を自分でコントロールする権利を有しているのだろうか。

例えば「今日突然会社を辞めて転職する」という行動をとれる人はほとんどいない。例えば「今日突然引越しをする」という行動をとれる人はほとんどいない。

そもそもあなたは毎日の生活で手いっぱいだし。「自分の人生を自分でコントロールする余裕」を持っている人なんて実はほとんどいないのでは?

でも例えば「今日から少しずつ準備して、一年後に転職する」ならば、あなたにも出来るだろう。「今日から少しずつ準備して、一年後に引越しをする」ならば、あなたにも出来るだろう。

つまり、短期的に見れば確かに自分の人生を自分でコントロールする余裕なんてほとんど無いけど、長期的に見れば自分の人生を自分でコントロールする余地が生まれるのだ。

「時間」を全く使わない場合は、その能力をほとんどの人が持っていないが、逆に言えば「時間」さえかければ、その能力をほとんどの人が有することができる。

つまり「時間」は「力」だ。

ただし「時間を力として使う」ために大事なのは「まず時間をかけること」ではなく「まず目的を持つこと」だ。

例えばあなたがこれから先一年間無目的に生きて、一年後にふと「転職したい」と思っても、やはりその時点のあなたには「転職する能力」は持っていない。

でも、あなたが今「一年後に転職しよう」という目的を持ち、一年間少しずつ準備すれば、一年後にあなたは「転職する能力」を持っていることだろう。

あなたが今「転職する能力」を持っていないのは、あなたに元からその能力が無いのではなく、一年前に「一年後に転職をしよう」という目的をあなたが持たなかったからだ。

あなたが今「引越しする能力」を持っていないのは、あなたに元からその能力が無いのではなく、一年前に「一年後に引越しをしよう」という目的をあなたが持たなかったからだ。

「長期的に見れば、自分の人生を自分でコントロールする余地が生まれる」ことは分かってくれたと思う。でも、問題は「自分の人生を自分でコントロールできる余地の中で、最善の選択肢は何か?」という事だ。

例えば一年かけてあなたが転職する能力を手に入れたとして、問題は「会社Aに転職する」「会社Bに転職する」「転職しない」のうち、どの選択肢があなたの人生にとって最善なのかは、実際にやってみないと誰にも分からないということだ。

例えば一年かけてあなたが引越しする能力を手に入れたとして、問題は「町Aに引越しする」「町Bに引越しする」「引越ししない」のうち、どの選択肢があなたの人生にとって最善なのかは、実際にやってみないと誰にも分からないということだ。

そして「これらの選択肢の中で、自分なりに頑張って一番良さそうなのを選ぶ。そして、その結果の責任は、すべて自分で持つ」ということが、自分の人生を自分でコントロールするという事だよ。主体的に生きるという事だよ。

ちなみに「何を目的にすればいいか分からない」人はとりあえず「貯金を増やす」を目的にすれば、そこそこ無難な目的だと思う。貯金を増やすことで「こんなに貯金が増えたならあれがやりたい」とか「こんなに貯金が増えたならあれが出来るかも」とか、貯金が少ない時には見えなかった「目的」が見えるようになったりするでしょう。

でも、「貯金を増やす」は「人生の一時的な目的」にはなるけど、「人生の最終的な目的」にはならないとおもう。だって私たちは「資本主義を攻略するために生まれた」のではなくて「人生を楽しむために生まれた」からだ。「お金を増やすこと自体が人生の喜び」っていう人は少ないと思う。そういう資本主義の申し子みたいな人がいることを否定はしないけど。「お金」ってそもそも何かを手に入れるための交換手段として使われるものであって「目的そのもの」ではないじゃん?

だから、何を目的にしていいか分からない人は、とりあえず「貯金を増やす」を目的にしてもいいけど、貯金を増やしつつも、自分が楽しいと思える「次の目的」になりそうなことをちゃんと探すんだよ。

一年かけても不可能なことであっても、三年かければ可能になることもあるでしょう。三年かけても不可能なことであっても、五年かければ可能になることもあるでしょう。「時間」はかければかけるほど、その「力」は増大する!リッパー・サイクロトロン!!

ごめん。少し心が乱れた。

では、時間をかければかけるほどその力が増大する「時間」という素晴らしい力にリスクは無いのか?リスクはあります。

それは、「時間」をかければかけるほど私たちは年をとるということだ。そして私たちには「寿命」というタイムリミットがあるという事だ。時間をかけすぎると、目的を達成する前に私たちは寿命で死ぬ。

このことを指して「時間は確かに平等に与えられた力だけど、限りがあるし、お金みたいに増やすこともできない。だから『時間をかけることで自分の力を増大させる』よりも『借金をすることで自分の力を増大させる』方がいい」と主張している人が一部いる。

この主張は一理あるけど、でも「借金を力として使う」という手段は、強者が使うべき手段であって、私たち弱者は「時間を力として使う」という手段の方が良いと思う。

だって「時間を力として使う」は、失敗しても無為に時間を過ごしてしまうだけだけど、「借金を力として使う」は、失敗すると首が回らなくなって生きていけなくなるという最悪の事態になったりするからだ。

たまに自分を「強者」と勘違いした弱者が、借金の力を使って見事に首が回らなくなって人生が詰んだりするけれど、正直、借金する習慣の無い私としては「でしょうね」としか言えない。

それに、「借金すれば時間を無駄遣いせずに済むぞ!」っていう主張が良くされるけど、みんなそんな、借金してまで時間を確保してやりたいことってある?私、そんな借金して時間を確保してまでやりたいことなんてないんだけど。まあ、私が生命力が無く、基本引きこもりな内向型人間だから、っていうのもあると思うけど。

若い人は「たぶん、私は若いから、時間という力において、年をとっている人よりも有利なんだろう。良く分からないけど」と思ってるかもしれないけど、時間という力を使うためには「まず目的ありき」なのであって、無目的に生きても時間の本当の力は発揮できない。

そして、日本は滅私奉公な国なので、若い人のほとんどは特に目的を持たずに人から与えられた目的をこなして、そのまま年をとっていき、時間の力に気づかないまま死ぬのだ。愚かな人間どもめ。滅びるがいい。

これを読んでいる人の中には「いいえ。私は『働かずに生きていきたい』という目的を持ってます。一向に叶う気配がないけれど」とか「いいえ。私は『世界一周がしたい』という目的を持ってます。一向に叶う気配がないけれど」という人がいるかもしれない。

あなたは本当にそれを「目的」としているのだろうか。ただ単に「思っている」だけではないだろうか?「夢見てる」だけではないだろうか?

例えば「一年後に転職したい」と、ただ「思って」も実現できないに決まってるよね?「一年後に転職したい」と、ただ「夢見て」も実現できないに決まってるよね?

「目的にする」とは、その実現に向けて少しずつ準備を進めるという事だ。少しずつ努力するという事だ。

例えば「一年後に転職する」という「目的」をもったら、あなたは手始めに転職サイトに自分の情報を登録してみたり、転職サイトで色々な会社の情報を探してみたりするだろう。例えば「一年後に引越しする」という「目的」をもったら、あなたは不動産サイトを見始めるだろう。「〇〇駅 住みやすさ」とかいう検索キーワードで検索してみたりするだろう。

「目的にする」とはそういうことです。

例えば「転職」に関して、生命力の強い人間であれば「転職に一年もかけなくても、一か月で転職できるわ」っていう人がいるだろう。でも、生命力が弱い人は「いや、一年かけないと転職とか無理だわ」っていう人もいるでしょう。

ただ、私のこの話は「生命力が弱い私は、一年もかけないと生命力が強い人の一か月分の力を手に入れることが出来ないんだ……」という「絶望」の話ではなく、「こんなに生命力が弱い私でも一年間という時間さえかければ、生命力が強い人の一か月分と同じ力を手に入れることが出来るんだ……!」という「希望」の話である。

そして、そもそもほとんどの人が「目的」を持っていないのだから、生命力の弱い人でも「目的」さえ持てば、「目的を持たない人」よりも、そこそこ上手く自分の人生をコントロールできると思う。

「時間という力」を最大限効率よく発揮するには、「自分の人生が楽になるような目的」を設定し、「時間の力」を使ってそれを達成し、達成すると同時に「さらに自分の人生が楽になる目的」を設定し、「時間の力」を使ってそれを達成し、達成すると同時に「さらに自分の人生が楽になる目的」を設定し……、というように、目的を次々に設定し続けることだと思う。

つまり、「時間という力」を最大限使うには、「自分の人生を先読みする力」が必要だという事です。アニメにも良くいるじゃん?「人より二歩も三歩も先を考えている賢者」みたいな強キャラが。あいつを目指せ、ってことです。

「目的」を持ち、「時間」を使い、「最善」を選ぶ。そうすれば、あなたは自分の人生を自分でコントロールできるようになる。この世界の村人Aをやめてプレーヤーになれる。

そしてようやく、あなたの人生が始まる。

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