
74.今日からC言語。gccというコンパイラをインストールしよう
ナックス「こんにちは。今日から、プログラミング言語の一つ、C言語を勉強します」
デビー君「しーげんご?」
ナックス「ちなみに、LinuxはC言語で作られているそうです」
デビー君「え!そうなんだ。じゃあ、C言語をマスターしたら自力でLinux作れるの?」
ナックス「理屈の上ではそうなります」
デビー君「よーし!じゃあ、僕もC言語をマスターしてLinuxをゼロから作るぞ!」
ナックス「しかし、C言語にはある呪いが……」
デビー君「呪い!?」
ナックス「C言語の学習用で有名な本に『はじめてのC』という本があります」
ナックス「プログラミング言語に早くから興味を持った子なら、小学生か中学生の頃からこの『はじめてのC』という本を読んでC言語の勉強を始めるのですが――」
ナックス「学校でこの『はじめてのC』の本を読んでいると、クラスメートから『あいつ、「はじめてのC」とかいうタイトルの、エッチな本を読んでるぜ?』と勘違いされるのです!!」
デビー君「!!お、恐ろしい!!学校で堂々とエロ本を読んでると勘違いされたら、もう人生の破滅じゃないか!!」
ナックス「そんな危機をかいくぐりながら、我々はC言語を勉強していきましょう」
ナックス「まず、私達は今までシェルスクリプトというプログラミング言語を勉強してきましたね」
デビー君「うん」
ナックス「シェルスクリプトは『スクリプト言語』という種類の言語で、コードを記述したら、すぐに実行できます」
デビー君「うん。え!?まさかC言語は違うの!?」
ナックス「はい。C言語の場合は、コードを記述したあと、パンツ一枚になって、足を肩幅に広げ、右手を腰にあて、左の拳を天高くあげて、こう叫ぶのです。『輝きだした僕らをもはや誰にも止められない!!』」
デビー君「そ、そういうのが『はじめてのC』に書かれてるんだ……。エロ本よりすごいな……」
ナックス「嘘です」
デビー君「嘘かい!!」
ナックス「C言語の場合は、コードを記述したあと、機械語に変換することで、実行ができるようになります」
デビー君「へーそうなんだ。じゃあ、最初から機械語で書けば良くない?」
ナックス「私もよく知らないけど、機械語ってめっちゃ面倒くさくて、普通の人にできるもんじゃないらしいよ」
デビー君「へー」
ナックス「で、この『機械語に変換する』ことを『コンパイルする』って言って、『コンパイルする』ソフトのことを『コンパイラ』っていいます。コンパイルしないと実行できないプログラミング言語のことは『コンパイル言語』というらしいです」
ナックス「というわけで、今回はC言語をコンパイルするための『gcc』というコンパイラをインストールしましょう」
デビー君「はーい」
ナックス「あ、ちなみに、gccは有名なコンパイラのひとつ、というだけで、C言語をコンパイルするためのコンパイラは、もちろん他にもいろいろあります、ということだけ覚えていてね」
デビー君「あ、そうなんだ」
ナックス「そうです」
ナックス「aptitudeコマンドでgccをインストールする場合は、こんな感じ」
$ su - パスワード: # aptitude install gcc # exit $
ナックス「です。あなたが使用しているディストリビューションによってはsudoコマンドを使用したりapt-getコマンドを使用したりyumコマンドを使用したり他の何かを使用したりするでしょう。コマンドでのソフトのインストール方法が分からない場合は、(最近の)Linuxに(は大抵)最初からついてる、アプリケーションインストール用のソフトでインストールしてしまっても構いません」
ナックス「インストール出来ました?」
デビー君「出来ました!」
ナックス「次回、75.C言語で初めてのプログラミング」