
61.Vimの使い方。インサートモード。コマンドモード。保存。終了。
ナックス「今日は初めてVimを使います。今回はとりあえず、文字書いて保存するまでをやろうと思います」
デビー君「はーい」
ナックス「まずは、適当なディレクトリで以下のコマンドを打ってください」
$ vim vimtest.txt
ナックス「上記は『vimでvimtest.txtというファイルを作りつつ、vimを起動する』という意味です」
デビー君「なんか、画面が変わった」
ナックス「はい。Vimが起動したのです」
ナックス「Vimの起動直後は、コマンドモードというモードになっていて、基本的には文字が書けません」
ナックス「試しに、bと記述しようとしてみてください」
デビー君「びー!!……Bキーを押しても、Bが記入されないね」
ナックス「rと記入してみましょう」
デビー君「あーる!!……Rキーを押しても、反応ないです」
ナックス「はい。コマンドモードでは文字が記述できないことは確認できました」
ナックス「それでは、文字を書き込めるモード、すなわちインサートモード(挿入モードとも言います)に切り替えます」
ナックス「Iキーを押せば、挿入モードになります」
デビー君「あい!!──おぉ!左下に"挿入"という文字が表示されてる!」
ナックス「はい。ディストリビューションによっては、日本語で"挿入"と表示される代わりに、英語で"Insert"と表示される場合もあると思います。が、どちらも同じインサートモード(挿入モードともいいます)の意味です。つまり"現在、インサートモードだよ"ってことです。字が書けるはずなので、適当に書いてみてください」
デビー君「おぉ!bもrも書けるし、日本語も記述できるね!」
ナックス「はい。"インサートモード"、名前はかっこいいですが、要するに"文字を書けちゃうよモード"です」
ナックス「で、今回は試しにこのファイルを保存してみましょう」
ナックス「ファイルの保存はコマンドモードで行います」
ナックス「インサートモードからコマンドモードに戻るには、Escキーを押します」
デビー君「……えーっとそれは、Eキーを押して、sキーを押して、cキーを押せばいいのかな?」
ナックス「違います。Escキー(エスケープキー)です。キーボードの一番左の、一番奥にあると思います」
デビー君「おぉっ!!これか!」
ナックス「Escキーを押すと、コマンドモードに戻ります」
デビー君「左下の"挿入"っていう文字が消えたね」
ナックス「さてコマンドモードと聞くと、なんとなくボタンを押して操作するような気がしますが、保存はコマンドモードの状態で文字を書くことでなされます」
ナックス「というわけで、」
:w
ナックス「というように、:(コロン)を入力して、wを入力してください」
デビー君「お!左下に今書いた文字、:wが表示された!」
ナックス「表示されたのを確認したら、Enterキーを押してください」
デビー君「おぉっ!なんか保存されたっぽい!」
ナックス「では、Vimを終了しましょう。現在のコマンドモードの状態で」
:q
ナックス「というように、:(コロン)q(Qの小文字)を記述してください」
デビー君「今度は左下に、今記述した:qが表示されてるね」
ナックス「Enterキーを押せば、Vimを終了できるはずです」
デビー君「できた!」
ナックス「最後にlsコマンドで、実際に今作成したファイルができているか確認してみましょう」
$ ls
デビー君「できてる!」
ナックス「ちなみに、新しくファイルを作成するのではなく、すでに存在するファイルを編集するときは」
$ vim すでに存在するファイルのファイル名
ナックス「で編集できます」
デビー君「はーい」
ナックス「さて、今回『インサートモード』と『コマンドモード』という2つのモードが出てきたので」
デビー君「な、なんなの!?あとは一体何モードがあるの?」
ナックス「などとビクビクしているかもしれませんが、この2つしかモードがありませんのでご安心ください」
ナックス「次回は作成するシェルスクリプトの内容を決めるよ。(62.Linux画像収集スクリプト再び)!」