文系人間の私が、なぜ理系では無く文系を好むようになったのか。それは、理系が文系に比べて難しい学問だから──ではなく、理系が難しそうに見える学問だからなのだと思う。
例えば「素因数分解」ってあるじゃないですか。もう、名前からして難しそうな素因数分解。
でも、素因数分解というのは要するに60=2×2×3×5っていう話ですよ。何の数字がどういう数字から出来てるかって話ですよ。
基本から学べば何てこと無い法則とかなのに「素因数分解」。
ただの水なのに格好良く「H2O」。
と、ここまで考えて思いました。逆に、理系の人は「文系の簡単なのに難しそうな名前」に対して難しく考えて嫌いになったのではないか、と。
「日米和親条約」。見るからに難しそうだけど、要するに「アメリカ様の言うことを日本は聞きやがれ条約」です。
っていうかね。世の中、難しそうな名前が多すぎるんです。もっと、身近で分かりやすい名前にすべきです。
昔の日本人がなぜ勉強が得意だったかというと、多分現代人たちよりも漢字が身近だったからです。つまり、現代人にとっての難しそうな名前の法則とか条約は昔の人にとってはものすごく分かりやすかったんですよ。
考えてみれば「素因数分解」っていうのも、漢字の意味を考えれば結構そのまんまな名前なんですよね。
でも、今はもうちょっと漢字から離れてカタカナやひらがなの方に親近感がわく時代。
だから、もうちょっとこう……素因数分解は「きりんさんの法則」でいいと思うんです。
相対性理論は「オヤジさんメカニズム」でいいと思うんです。
マルクス・アウレリウス・アントニヌスは、「マー君」でいいと思うんです。
天下分け目の戦いは「お隣さん達、大ゲンカ!」でいいと思うんです。
だから、これから始まる世界的な大不況には後世に多分、大層な名前がつけられるとおもうんですよ。「複雑複数要因第二時世界同時不況」とか。
でも、そんな大層な名前を付けなくても、もっと分かりやすい名前で良いと思うんです。後の世に学校で習う学生たちのために、今から分かりやすい名前をつけておいた方が良いと思うんです。その方が、彼らも受験戦争の時に感謝してくれると思うんですよ。というわけで、考えてみました。
「おサイフびっくり現象」
はい。私が一番最初に名前をつけたので、以降これは日本で使われるべき正式名称です。明日からニュースでもどんどん使われるべきです。
世界は、これから起こる「おサイフびっくり現象」にどう立ち向かうのか?これが原因で起こる「おサイフびっくり戦争」の可能性は?みたいなね。みたいなね。