文学ファイター

例としてバイオハザードを挙げただけで、バイオハザード以前からそういうプレーはあるよ。

私達はなぜダメ人間なのか

私達はなぜダメ人間なのかについて。

ダメ人間の皆さん、元気ですか?相変わらずハードモードで人生をプレーしていますか?今回はなぜ私達がダメ人間なのかについて話したい。

でも、私達がなぜダメ人間なのかを話す前に、一旦バイオハザードの話をさせてほしい。

皆さん「バイオハザード」を知ってますか?映画も有名だけど、元々はテレビゲームなんだよね。簡単にいうと、現れるゾンビを銃で倒すゲームです。シリーズが何作か出てるけど、初代のバイオハザードは、確か私が小学生の時にプレイステーションで出ました。このゲームが結構難しくてね。結局私、途中で詰まっちゃって攻略できなかった。でもこの後シリーズが続々出たように、初代も中々の名作でね。一旦ゲームをクリアした人も、ゲーム自体が面白いから何度も何度もまたプレーをするんだよね。でも、何度もやってると途中で飽きるじゃん?ずっとプレーしてるとキャラクターの操作も上手くなるし。敵が出るタイミングも分かるし。楽勝でゲームクリアできるようになるんだよね。で、始まったのが「縛りプレー」。「縛りプレー」っていうのは、例えば「回復アイテムを一度も使わずにゲームをクリアする」とか、「銃を使わずにナイフだけでゲームをクリアする」とか、要するに勝手に自分でプレーに制限ルールを課してゲームをするってことね。これでまたゲームが楽しめる、と。

ここでダメ人間の皆さんに残念なお知らせです。なぜ私達が「頭が悪い」「運動神経が悪い」「背が低い」「ブス」「不細工」「性格がひねくれてる」「根性がない」「自己肯定感が低い」「勇気がない」「不器用」「猫背」「アトピー」「ニキビ」「デブ」「ガリガリ」「口臭がする」「ワキガである」「毛深い」「禿げてる」「視力が悪い」「集中力がない」「コミュニケーション能力がない」「すぐキョドる」「じっと出来ない」「声が小さい」「声が極端に高い」「声が極端に低い」「友達がいない」「恋人がいない」「毒親である」「人に恵まれない」「誰も助けてくれない」「意思決定が出来ない」「身体障害がある」「精神障害がある」「呪われてる」か知っていますか?なぜなら私達は今人生を、そういう「縛りプレー」でプレーしているからです。

私達は今の人生を始める前に、一度、完璧な人間として、完璧に人生を攻略しました。人生とか楽勝でした。調子に乗った私達は思いました。「今度は縛りプレーで人生をプレーしてみよう」。結果、現在この有様です。軽い気持ちで縛りプレーで人生を始めてみた所、まさかこんなに人生がハードモードになるとは……!!

この世界で優秀な方々は言います。「考えるよりも動きまくれ」「変化を恐れるな」「リスクを取れ」。私達ダメ人間はこういう人間に憧れます。「考えるよりも動きまくるってカッコイイな」「変化を恐れるなってその通りだな」「リスクを取れって正しいな」。しかし私達はそれらが出来ません。だってダメ人間だもの。縛りプレーで人生をプレーしているんだもの。だから、彼らのいう「考えるよりも動きまくれ」っていうのは、私達にとっては「目からレーザービーム出して口から火を吹けば世界を征服できるよ」って言われてるのと同義です。いや、できれば凄いのは分かるけど、私達そもそもできないよ。

なぜ私達は立派な言葉に憧れるのか?なぜなら私達には出来ないからです。「かめはめ派を撃て」「念能力を使え」「ゴムゴムのバズーカを放て」「スタンドを使え」「考えるよりも動きまくれ」「変化を恐れるな」「リスクを取れ」「目からビームを出せ」「口から火を吹け」全部無理です。だって私達縛りプレーで人生プレーしているから。この世界では主人公キャラクターではないから。私達は通りすがりのただの一般人。モブキャラクターだから。

そして私達はこの世界で何も成し遂げられないまま死ぬのだ。

という話ではない。

私達の人生がゲームだとしたら、ゲームの目的は何だろう?例えばバイオハザードだったなら、ゾンビを倒しまくって、危険地帯から脱出することが目的だし、RPGだったら魔王を倒して世界平和を手に入れることが目的だし、恋愛ゲームだったら恋人と結ばれることが目的だし、探偵ゲームだったら真犯人を捕まえることが目的だ。これらをまとめていうと、ゲームの目的は「ハッピーエンドを迎えること」だ。ということは、私達は私達の能力や属性が恵まれていないことを嘆かなくても良い。なぜなら人生の目的は「能力を高くすること」でもないし「属性を高くすること」でもない。「ハッピーエンドを迎えること」だからだ。

例えば私達がテレビゲームの住人だったら、この世界は戦いようがない。モブキャラクターの私達は魔王と戦いようがないからだ。でも、私達は「テレビゲーム」の住人ではなく「リアルゲーム」の住人だ。ゲーム目的は「魔王を倒すこと」ではなく「ハッピーエンドを迎えること」だ。ならばどうにか戦いようがあるだろう。

能力が低いことを嘆いても仕方がない。属性に恵まれないことを嘆いても仕方がない。だってこれは、そういうゲームだもの。私達は「いかに能力が低いままハッピーエンドを迎えるか」「いかに属性に恵まれないままハッピーエンドを迎えるか」「いかにモブキャラクターのままハッピーエンドを迎えるか」そういうゲームをしているのだ。能力が低いことを前提とし、属性が低いことを前提とし、この世界の無限にあるアイテムを使用し、この世界の無限にいる人間と交渉し、この世界の無限にある場所へ行き、考えられる限りのあらゆる方法を使って、ハッピーエンドさえ手に入れれば人生ゲームはクリアできるのだ。

自分がいかにダメ人間であるかを悩むな。いかにダメ人間のままハッピーエンドを迎えるかを考えろ。

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