文学ファイター

まだこの事件に関しては何も分かっていないんですよ。本当ですよ。

警部ワタナベ

容疑者の一人、シノハラ
「警部さん、いい加減にしてください!行くところ行くところ現れて。何度も何度も。その時間にはアリバイがあるって言いましたよね?」

警部ワタナベ
「すみません。何分、細かいことが気になる性分でして……」

容疑者の一人、シノハラ
「まさか私が犯人だと疑っているんじゃないでしょうね?」

警部ワタナベ
「まさか。とんでもない。あなたが犯人だなんて。ただ、今回の事件は非常に込み入っていましてね。まだこの事件に関しては何ひとつ分かっていないんです。あなただけじゃなくて、関係者全員に同じようにお話を聞いているんですよ。ご迷惑をお掛けしますが、ご理解ください」

容疑者の一人、シノハラ
「ふん!ならいいんですけどね。では、もういいですか?私は忙しいのでね」

警部ワタナベ
「あーっと、最後に――」

容疑者の一人、シノハラ
「!!」

警部ワタナベ
「最後にもう120個ほど質問させてください」

容疑者の一人、シノハラ
「さては本当にまだ何ひとつ分かっていないんですね?」

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