文学ファイター

カミ登場。

神との出会い4

神との出会い神との出会い2神との出会い3からの続きです。

前回も言ったように、もう何年前だったか季節はいつだったかも忘れましたが、夜ベッドの中で寝ようと思って目をつぶってたら頭の中で声が聞こえました。

「我は神『トゥルーワーズ』。汝に世界の真実を伝える者なり」

私はこの声を聞いて、ほっとしたね。あー、マジで良かったー。神様が頭の中に話しかけてきてくれてほんと良かったーって。そう思ったね。

だって考えてみ?頭の中じゃなくて実際に会いに来るところを。

時刻は真夜中。突然鳴らされる家のチャイム。こんな時間に誰だろう?眠い目をこすりながら家の玄関を開けると、見知らぬおっさんが立っていて、真顔で言うのだ。

「我は神『トゥルーワーズ』。汝に世界の真実を伝える者なり」

私達は思うよね。ヤベェ奴が来たな、って。頭を「そろそろ寝たいぜモード」から「バトルモード」に切り替えるよね。戦闘態勢を取るよね。だってこのおっさん、ヤベェ奴だから。いかに相手を興奮させずにお帰りいただくか。脳みそをフル回転させるよね。警察を呼ぶべきか、呼ばざるべきか。呼ぶべきと判断した時に果たして呼ぶ隙はあるのか。選択肢をひとつ間違えると、死ぬリスクもある。だってこのおっさん、やべぇから。

いや、おっさんだからダメなんじゃないか?美女だったらどうだろう。新垣結衣だったらどうだろう。玄関を開けると新垣結衣が立っていて真顔で言うのだ。

「我は神『トゥルーワーズ』。汝に世界の真実を伝える者なり」

あれ、テレビ撮影かな?って。家を間違えてますよ、って。そう思うよ。そして、「家間違ってますよ」「いえあってますよ」の「家」なのか、否定する「いえ」なのかが複雑に絡み合った「いえいえ押し問答」を繰り広げ、恋に落ち、結婚し、私と新垣結衣は幸せに暮らすのだ。良いじゃねぇか!

これ、まだ人間の形だったら良いけど、神として現れたらガチでヤバイからね。

真夜中に家のチャイムがなり、眠い目をこすりながら玄関を開けると千本の手と27の顔を持った神が立っていて真顔で言うのだ。

「我は神『トゥルーワーズ』。汝に世界の真実を伝える者なり」

私達は思うよね。ついに来たか、と。食物連鎖の頂点が人間からバケモノに変わる時が遂に来たか、って。今、まさにこの日この時を持って、私の命は終わったなって。世紀末きた!って。そう思うよ。

だってこのバケモノ神を自称してるし、人間を下位において支配する気まんまんじゃん。

多分これは映画で言えばまだほんのプロローグで、私は最初に殺される名もないキャラクターだな、って。そう思うよ。

そして、人間は殺られると分かっていても殺らなければならない時がある。もし、こいつに初めて会った人間である私がここで仕留めることが出来れば、この後に起こるであろう、人類大量虐殺事件を防ぐことが出来るかもしれないのだ。

私は格闘技の知識とか知らないから間違っているかもしれないけど、素人考えで言えば、相手の目を潰せば勝てる。いや、こいつの顔27個あるけど、とりあえず目を潰せばめっちゃ痛いはず。時間も稼げる。右手で相手のノドを押さえて顔面を固定しつつ、左の人差し指と中指で、ヤツの正面の顔の両目を潰し、奴が怯んだ隙に逃げる。これがベスト!くらぇええぇっぁああああ!ってやっても多分こいつ、平然と私の右手と左手を押さえて、かつもう二本の手で両足を抑え、かつもう二本の手で私のクビを締め、かつもう二本の手で私の両脇をくすぐり、かつもう二本の手で私の股間の大事な箇所を握りつぶしたとしても、まだ残り990本の手があるからね。勝てねぇよ。死ぬよ。

つまり、神様が直接私に会いに来るスタイルを選んでいたら、どう転んでも私が素直に世界の真実の話を聞く流れにならなかった。警察呼ぶか、結婚するか、殺しあうかしか無かった。ということは、頭の中に話しかけるっていうのは神選択!よくその手段を選んでくれました!

で、肝心の世界の真実だけど、文章が長くなったのでまた次回。

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