文学ファイター

こういうの書くのがテキストサイトだよね。

ゾンビの話

皆さんは、思春期を通じて恋を知り、青年期を通じて友情の大切さを知り、ゾンビ期を通じてゾンビに思いを馳せることだと思います。

私にも遅ればせながら、ついにゾンビ期がやってきました。

というわけで、ゾンビについて真面目に考えてみた話。

ゾンビの前提条件として「ウィルスにより、死体が蘇った!彼らに残されたのは、『食べる』という本能だけ!!そう、奴らは本能で人間を喰おうと襲い掛かってくるのだ!!」というのがあるけど、前提条件からまずおかしい。

人間の欲求の順序は1.睡眠欲。2.食欲。3.性欲であり、一番強い欲望は睡眠欲なのだ。なので、正しい前提条件はこうなる。

「ウィルスにより、死体が蘇った!彼らに残されたのは、『寝る』という本能だけ!!そう、奴らは本能のままに寝まくるのだ!!普通の死体とあまり変わらない!!どうする映画監督!?どうするゲームプランナー!?このままではストーリーを展開できないぞ!?」

だから、おばあちゃんが死んでゾンビウィルスにかかっちゃった場合とかは「眠ったように死んでるわね……。いえ、眠ってるだけで死んではない……違うわ、眠っている上に死んでもいるのよ」となる。

というわけで、現実にゾンビが発生しても、あまり怖がらなくても良いのです。

しかし、私も鬼ではない。映画監督にもゲームプランナーにも恨みはない。彼らのために、百歩譲って『食べる』という本能だけ残った設定にしてあげましょう。これ以上は譲歩しないぞこの野郎!

「ウィルスにより、死体が蘇った!彼らに残されたのは『食べる』という本能だけ!!そう、やつらは本能で道に置いている小石や草木、タバコの吸い殻を食べようとするのだ!だって、人間って逃げるんだもの!!追いかけるよりも食べたいよ!!」

小さい赤ん坊は、なんでも口に含んでしまいます。なので、幼児用のおもちゃは口に含んでも大丈夫なように作られていますね。ゾンビも多分同じ原理なんですよ。なんでも口に含むんです。石とか花とかタバコの吸い殻とか。これが現実的なゾンビでしょう。

しかし、私も鬼ではない。映画監督にもゲームプランナーにも恨みはない。彼らのために、千歩譲って『食べられるものと食べられないものの区別はつく程度の知能は残ってる』という設定にしてあげましょう。これ以上は譲歩しないぞこの野郎!

「ウィルスにより、死体が蘇った!彼らに残されたのは『食べる』という本能だけ!!そう、やつらは本能でコンビニにあるパンを勝手に食べたり、レストランを襲撃してスパゲッティーを食べたりするのだ!!金を払え!!」

草食動物のお肉は美味しいそうですが、雑食動物のお肉はまずいそうです。人間は雑食動物です(お肉も野菜も食べるでしょ?)。故に、人間の肉はまずい!コンビニのお惣菜とかのほうが美味しい!だから彼らはそっちへ行く!!

しかし、私も鬼ではない。映画監督にもゲームプランナーにも恨みはない。彼らのために、万歩譲って『動かないものよりも、動くものに反応して食べようとする』という設定にしてあげましょう。なに、この不自然な設定。もう映画監督とゲームプランナーのためだけの設定だ。これ以上は譲歩しないぞこの野郎!

「ウィルスにより、死体が蘇った!彼らに残されたのは『食べる』という本能だけ!!そう、やつらは本能で共食いを始めた!!だって、人間逃げるんだもの。同じゾンビならお互い逃げないし、お互い食べあって、これこそ助けあいの精神」

私は鬼だぞ、この野郎!!

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