文学ファイター

昔はテレビっ子でした。

テレビはつまらなくていいんだ

子供のころ、大人用のテレビはつまらなかった。特に、ニュースとか。おじさんとおばさんがテレビの中でただ淡々と難しい話をしているのは最悪だった。

お父さんが日曜日にみるゴルフもつまらなかった。自分が大人の真似事でゴルフをするのはまだ楽しいけど、人がゴルフをするのを見て一体何が楽しいっていうんだ。

おばあちゃん家でお姉ちゃんと遊んでいるとき、おじいちゃんとおばあちゃんは良く高校野球と相撲を見ていた。野球なんて全然ルールも分からないし、相撲も裸のおっさんたちがぶつかりあって一体どこに面白さがあるんだ。

この歳になって、最近NHKの相撲とか野球とか、日曜日のゴルフとか見ると、やっぱり全然面白くない。まったく興味が持てない。

でも、なんだか異様にノスタルジックな気分になるんだ。子供のころ、お姉ちゃんと戦いごっこしたこととか、今はもう亡くなってしまったおじいちゃんと魚釣りに行ったこととか、幼稚園の休みの日である日曜日に、お母さんに起こしてもらって、朝早くやっているなんとかレンジャーみたいなのをテレビで見たりとか、昼まで寝たいのに近所の友達が朝早くから「遊ぼー!」って言ってきて「えー。まだ寝る!」ってお母さんに断ってもらったりとか畳の縫い目でお姉ちゃんと弟とすべりごっこしたりとか、友達とフスマをやぶきあってその後怒られたりとか他人の土地を勝手に秘密基地って名づけて皆で遊んだりとか、そういうことをリアルに思い出して涙が出てくる。

だから、まったく興味が持てない番組も、ときどきなんとなく見てみたりします。やっぱりつまらないけど。

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